毎回のレッスンが楽しみで仕方がなかったこの方、
東京交響楽団 第一ヴァイオリン奏者の土屋杏子さん。
私は管楽器の方をレッスンする機会が多く、
弦楽器の方のレッスンは数えるほどしかしたことがありません。
しかし、弦楽器のレッスンは格段にやりやすかったです。
弦楽器は口の中や呼吸といった直接目に見えないところが音を出す時に関係していないからかな。
あとはなんと言っても、杏子さんのやりたいことや望みが明確であったことが大きかったと思います。
ステキに感想を書いてくださいました！
↓
日々色々な面から、
もっと理想の演奏に近づきたいな、と考えたり
長時間、長年弾き続けても、
健康で充実した演奏活動ができるように
歳を重ねても日々良くなっていけるように
そして絶対に身体や手を壊さないように
ひたすら研究中の私。
アレクサンダーのレッスンを受けることによって
なにかしら、より良くなることがありそう！
と思って始めたのですが
始めてみたら
なんとも性に合うと言いますか
普段私が感じていること、
自分自身で研究していることとかなり近い内容であったこと、と
雅子先生の教え方が私にぴったり、しっくり、ときて
あっという間に、これはもうレッスンに通わなくても大丈夫！
というところまで落ち着きました。これはきっと、今まで私にヴァイオリンを教えてくださった先生方がアレクサンダーに繋がる身体の使い方を少しずつ教えてくださっていたお陰なのだろう、と思っています。結果的に、そのことを確認できたことも嬉しかった。
そしてレッスンの中で一番の収穫は
身体の状態が理想のバランスのまま弾いている時、
楽器から出る音はがふわ〜と気持ちよい響きになって
「自然に最高のパフォーマンンスができる、
絶対うまくいく、
音も外れない（気がする！）」
という独特の感覚があって、
実際にかなり上手くいく。
という体験ができたこと。
もちろん、完璧に弾けることなんてないのですが
新しい感覚を得て
本番中にその感覚を持ち込めるようになった（ただしまだムラがある）
ということは
とても、かなり、貴重な、
嬉しい経験となりました。
そしてレッスンを通して更に
新たに勉強したいこともはっきりしたし
現在の自分の状態を再確認できたことも
とてもプラスになった。
アレクサンダーのレッスン内容は
きっとその人に合わせて
大きく変化するんだろうなぁ、というもので
今目の前にいる人の状態をみて
先生の豊富な経験と深い知識を総動員して
その時に必要な、的確なアドバイスをくださる、という感じです。
そのアドバイスが
驚くほど音色を豊かにするし
ぐんと身体の動きが大きくなるし
ただのアドバイスではないのです。
独特なレッスンだと思いますが
本で読むだけでは実感できない
大きな変化がありました。
しかも、身体は演奏の時だけでなく
何をするにも常に使うもの。
アレクサンダーのレッスンを受けてから
ただ歩くこと、立つこと、掃除する動きなどなど
普段の動きにも良い影響あり。
本番中、私はいつも
音楽の世界、イマジネーションの中に集中しよう、と全力で
その状態の時は、テクニックや、身体のバランスのことは1ミリも考えていないため
無意識に要らない力みが出たり、
昔から抱えている癖が出たり、
「練習の時はもっとこうできたのに〜！」
ということが多いのです。
今後、どんなに音楽のイマジネーションの世界に没頭している状態でも
ここで得た身体の使い方を活かせるようになりたい。
これから先、様々な公演の中で試しながら
自分のものにしていきたいと思っています。
またこの先、弾きながら
自分で解決できない問題や疑問が生まれたら
雅子先生にヘルプをお願いしたいと思っています。
信頼できるサポーターができたような気持ちで
私は勝手に安心しています。
本当に有益な時間を
ありがとうございました。
そしてアレクサンダーテクニークに興味がある方、
レッスンを受けてみて損することは何もない、と思うので
ぜひ。
「絶対にいい変化しかない」
と最初のレッスンの時に先生がおっしゃっていました。
頭で考え過ぎる演奏家にはなりたくないけど
自分自身にできることは何でも取り入れて
より良い、より伝わる演奏ができるように今後も努力していこうと思います。
…..
私は毎回のレッスンがすごく役得で、
音楽っていいよね、
と改めて思いながらのレッスンでした。
レッスン後もしばらくは興奮状態でした。
杏子さんの真っ直ぐな探究心が導いた結果なのだなと思っています。
なにより、私の自信につながったレッスンでした。
感謝でした。
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